無意識さん、催眠を教えて(追記あり)

ミラーニューロンって知っていますか?

相手の脳の真似する神経細胞で、

みんなが持っています。

 

そこで、このミラーニューロンを使った、

催眠療法の本を読んで、

興味深かったので、

紹介したいと思います。

 

ミラーニューロンの働きで、

わかりやすい例をあげると、

緊張している人が隣にいたら、

自分まで緊張してきてしまった。

 

泣いている人をなぐさめているうちに、

自分とは関係ないことでも、思わずもらい泣きをしてしまった。

 

相手が、どこかにブツけて痛そうにしているのをみて、

自分まで、痛くなった。

 

そんなことはありませんか?

それは、脳の神経細胞ミラーニューロンの仕業なんですね。

 

この脳のミラーニューロンを共感脳ともいいます。

 

この催眠療法は無意識を使うのですが、

これを簡単に使うことが出来るのは、

ミラーニューロンという脳の神経細胞があるからです。

 

相手に注意をむけると、

自分の脳が相手の脳を状態を真似するという性質があります。

 

この性質を利用する方法なのですが、

よく、昔、テレビで放送していたような、

「あなたは、眠くなる〜、眠くなる〜、そしてゾウになる〜。」

などのエンターテイメントの催眠術ではないので、

ご安心ください。

 

私もこの本を読んで、

あちこちで試してみたので、

その話も含めて書いてみます。

 

いろいろな理由や現象が本には書いてあるのですが、

ここでは、私が経験をしてたことを中心にお話します。

 

この本は図書館で借りて読んだので、

興味のある方はそれぞれの住まいの近くの

図書館のホームページで検索してみてください。

 

まずこの本には、相手と呼吸をあわせるとありました。

そんなことで、催眠にかかるのかと思いましたが、

興味があり、いろいろと試してみました。

 

まず、椅子に座っている夫の呼吸とあわせてみました。

私たち夫婦は、普段は、あまり喋らないのですが、

最近は、よく話をすることがあったのですが、

話をすると、意見がぶつかり、

ちょっとうんざりしていました。

 

そこで、夫が椅子に座って、横を向いているところをねらい、

呼吸をあわせてみたんです。

 

本には、肩の動きに合わせるとありますが、

肩の動きって、よくわからずに、合わせるのが難しいんです。

そこで、お腹や、脇腹をみるとわかりやすいので、呼吸を7〜8分、あわせてみました。

 

これ、うそのような、ほんとの話なのですが、

夫の気持ちが、伝わってくるんです。

「あ〜、この人、心の中を素直な言葉で表現していないんだな。」と。

 

夫は気がついていないと思いますが、

意見がぶつかって、

不機嫌だったはずなのですが、

なんだか、穏やかな雰囲気に。

 

これは絶対、催眠が影響したとはいえないのですが、

気持ちが落ち着くのは確かでした。

 

呼吸合わせをしていると、

呼吸に意識がいきますので、

無の状態になりやすいんですね。

 

1度では、確信がもてないので、

電車に乗ったときに向かいに座った人、

 

病院へ行ったときも、

向かいに座っている人に

呼吸を合わせてみました。

 

ジーっと見るわけにもいかないので、

目をそらしながらも、

その人が視界に入るように、

目線をおきます。

 

お腹や、脇腹の動きにあわせて、

呼吸を合わせます。

 

すると、3回中、2回は相手が眠り始めたのです。

眠るというのは、本に書いてあったことと同じ現象です。

 

相手の心の状態は伝わってこなかったのですが、

もうすこし、行く先で練習してみたいと思います。

 

この催眠は決して、相手に害を及ぼすものではないので、

もし使う場合は安心して大丈夫です。

 

私が呼吸法を使った中で、

はっきり効果がわかるのは、

夫と父でした。

 

知っている人は、コミュニケーションを取ることが出来るので、

わかりやすいのだと思います。

 

父には、10分ほど、

呼吸をあわせたのですが、

そのあと、ご機嫌で

よくしゃべっていました。

 

この呼吸合わせは、相手だけではなく、

自分にもよい影響を及ぼします。

 

相手の気持ちが伝わってきたり、

自分の気持ちもおだやかになります。

 

この本には、緊張せずに、ボーッとしていることの幸せ

楽ちんな人間関係が作れる

「素の自分」「ただの人」になれる。

 

催眠で無意識の力を使うと、

自分で努力しなくてもすべて無意識が勝手に

人間関係を整えてくれるそうです。

 

無責任に任せておけば大丈夫なので、

自分自身は何もせずボーッとしていればいい。

だから、いつも「素の状態」でいることができます。

 

一見、信じられないかもしれませんが、

不思議なことがおこります。

無意識の力ってすごいです。

いつのまにか不快なことをあまり思い出さなくなったり、

思い出しても、あまり不快な感覚がなくなったりするそうです。

 

この呼吸法をマスターしたら、

エスセット、

スクリプトという物語を作って、

きかせる方法に続きます。

 

興味のある方はぜひ、呼吸合わせを試してみてくださいね。

 

 

追記

この呼吸合わせの手法は、
騒音を解消する「ノイズキャンセリングシステム」と似たメカニズムによっています。

 

ノイズキャンセリングシステムは、高速道路の騒音が激しい場所などで使われていて、車の騒音とは逆位相の波形の音をスピーカーから流すことで、車の騒音を打ち消すという技術です。

 

この技術はヘッドフォンにも使われていて、スイッチを入れると、

外の雑音が聞こえなくなり、

街の雑踏でも飛行機の中でも静けさを感じることができてしまいます。

 

呼吸合わせを使った催眠も同じような仕組みです。

 

相手の脳の緊張が脳の雑音だとすると、
ノイズキャンセリングによって雑音が打ち消されたのと同じように、
こちらが相手の脳の緊張を真似して、
さらに相手がこちらの脳の状態を真似ることで、相手の脳の緊張が打ち消されて無意識の状態になり、「緊張がなくなった」となります。

 

「無意識とは、不安や緊張、怒りなどの、雑音(ノイズ)がない状態」

ということです。
リラックスして眠くなるのだと思います。

 

自分自身もリラックスしてきました。
楽になるので、機会があったら試してみてくださいね(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

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